【検証】USPC社のアイボリー・フィニッシュについて

こんばんは。今回はちょっとマニアックな話になります。

バイシクルを作っているThe United States Playing Card Company(以下USPC社)の作るカードには表面に「エアークッション・フィニッシュ(Air-Cushion Finish)」という仕上げ加工(フィニッシュ)がされていることは皆さんご存知だと思います。簡単に言うと、表面にエンボス仕上げを施すことで、カード間に空気が入り摩擦が軽減され、カードが広げやすくなるというものです。

この表面の仕上げ剤には会社ごとに独自のレシピがあり、エンボス仕上げと一言でいっても多種多様です。なので会社ごとに独自の名前があり、それぞれ微妙に特徴が異なっていました。

ここからが本題です。バイシクル・ブランドが発足したのは1885年ですが、1905年から1925年まではエアークッション・フィニッシュだけでなくアイボリー・フィニッシュ(Ivory Finish)が施されたデックが作られていました(もっと前からあったかもしれませんが、詳しくは知りません)。各デザインにカラー・バリエーションがあったように、エアークッションとアイボリーという2種類の仕上げがあったのです。ケースにも書かれてあります。

ケースの表面と底面(今はバーコードに替わっているところ)に仕上げの名称が記載されています。当時は最先端の技術だったのでしょう。表面の下にかかれてあるRussell & Morgan Factoriesの名称は、ある時期を境にケースから姿を消します。このデザインのデックケースは少なくとも1930年過ぎまで使われていました。

 

下のスキャン通り、アイボリー・フィニッシュの特徴はつるつるの表面です。なぜエンボスが無いのに滑りがいいのかは完全に謎ですが、とても表面がつるつるして、滑らかなすべりを生み出しています(そもそもエンボス加工の意味なんて無いんじゃない?と思うぐらい滑らかなすべりです)。エアークッション・フィニッシュとの違いは言葉にしづらく、本当に好みの問題ではありますが、アイボリー・フィニッシュの虜になった人は数多いのではないでしょうか。

僕は数点アイボリー・フィニッシュのデックを持っていますが、ひとつ言えるのはとても質が長持ちするということ。これはアイボリーに限らずUSPC社のデックすべてに言えることなのですが、100年以上前のデックでも、ケアがしっかりされてあれば今でも全然使えますし、少し手を加えればすぐ生き返ります。当時の技術力に感動です。

オールド・デックのアイボリー・フィニッシュを狙い撃ちして購入することは難しいのですが、見つけたら即買いすることをオススメします。ちなみに近年はBeeのスムース・フィニッシュ(Smooth Finish)がありますので、同じような質感は比較的簡単に体感することができます。

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