Bicycleのバックデザイン全種類一覧

投稿者 :和泉圭佑 on

こんにちは、和泉です。

USPC社が1885年より販売しているBicycle 808には数多くのバックデザインが存在します。USPC社自身も、当時の営業マンに持たせていた「サンプル一覧」や「ブランド一覧」にBicycleのバックデザインを並べたものを作ってはいましたが、全デザインが網羅されたものをリリースすることはありませんでした。

なので、Bicycleにどのようなバックデザインがあったのかを知るすべはほとんどなかったのですが、今から半世紀以上前の1955年にRobinsonという女性が出したPlaying Card Collector's Handbook: Description and List Bicycle Brand Playing Cardsという小冊子にすべてがリスト化されています。バックデザインの名前がアルファベット順に並べられ、順番に番号がつけられて、発売が開始となった年が書かれて、どういったカラーバリエーションが販売されたかが載っている、素晴らしい小冊子です。

ちなみにこの小冊子、古くから著名なBicycleコレクターであるJoseph Pierson氏がネットにアップしていたものがありますが、今回筆者が紹介するものは書き込みのないキレイなものになります(運が良かったです)。

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Robinson氏の小冊子が素晴らしいのは、すべてのカードが原寸で載っていることと、バックデザインに順番(No.)をつけたことです。Bee 92のバックデザインが載っていたルールブックには通常の1/4程度のサイズでしか載っておらず、やはりカードの雰囲気を楽しむには少し物足りなさを感じます。

そして何より素晴らしいのはバックデザインのナンバーです。情報として整理されたことにより、とても参照しやすくなりました。元々USPC社内でもナンバリング管理はされていたかもしれませんが、しかしUSPC社がナンバーを公的にバックデザインに使用したのは2000年代からです。Bicycleは808、Tigerは101、Congressは606など、ブランド別のナンバリングはずっとしていましたが、バックデザインはされていなかったと思われます。

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この小冊子の細かい情報はUSPC社の元副社長といった「中の人」監修からくるのですが、しかしこの小冊子に載っている情報が全て正しいかと言われるとそうではないようです。

例えば、No.37 Lotusは1891年に販売開始となりましたが、US8A(1885年〜1887年頃)の存在が確認されています。War SeriesのひとつはケースにConquerorとあるのにリストにはなぜかNo.32 Invincibleとあり、Oak LeakとケースにあるのにリストにはなぜかNo.36 Leafとあります。また、No.9 Autobike #2はリストに載っていますがデックの存在は確認されていないので実際に販売されなかったと言われています...などなど、色々とあるようです。

ただこういった問題点はありつつも、この小冊子に含まれる情報量の多さと価値を見れば大した問題ではないでしょう。

バックデザインにはナンバリングとは別にNo.1やNo.2といった表記があり、それらは基本「ただのアップデート」です。しかしほとんどはNo.1のバックデザインには天地(上下どちら向きかがわかるもの)があり、No.2やNo.3になって天地が解消されるようになりました。今で言う「v1、v2」みたいなものです。当然No.1のほうが初期ロットになるので希少性はあります。

例外もあります。例えばNo.63 Riderは初期デザインには天地があり(中央の部分に天地があります)後に改められましたが、RiderはNo.1、No.2と分けられて記載されていません。No.35 LeagueNo.28 Emblemは天地がありBicycleブランド初期からあるデザインですが、デザインに変更が加えられることはありませんでした。

天地のみながらデザインの細かな変更はNo.63 RiderだけでなくNo.35 League(初期は周りの外線がなかった)、No.21 Cupid(初期は天使が方眼紙ではなく草むらの上を走っている)、No.74 Thistle(初期は地べたに見えるが後期になってレンガに座っている)などにもありましたが、おそらくRobinson氏は細かな変更をNo.で区分しなかったのかもしれません。今となっては想像の域を出ませんが...。

しかし、当時のUSPC社社はバックデザインのみならずジョーカーやスペードのAのデザインを(おそらく他人であろう)Robinson氏に使用・出版許可を出したのでしょうか?NASAやアトランタ五輪のデックのように、昔の中の人達はデザインに対してゆるい対応だったのかもしれません。もしかするとこの小冊子は商用じゃないことを条件に許可されたのかもしれません。

なお2020年現在、継続して販売されているのはNo.63 Riderのみで、それ以外のバックデザインは全て廃盤になっています(No.35 Leagueなど一部復活しているデザインもありますが、どれも一度はどこかで廃盤になっています)

 

PDFはこちら↓
https://bit.ly/2HBGOId

 

 


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