10年使っていたAdobe PremiereからDaVinci Resolveに移行したっていうお話

投稿者 :和泉圭佑 on

こんばんは、和泉です。

Adobe PremiereからDaVinci Resolveに移行して早1週間ちょっと。もう最高すぎてPremiereに戻れない!というブログを書いています。

・Premiereの意味不な書き出しエラーとオラサバ
・GPU最適化最高。DaVinci書き出し爆速(10分4K30コマの書き出しが1時間から5分へ時短)

Windows版Premiereは謎エラーが多くてストレスだったのですが、DaVinci快適過ぎてもう戻れません。同じような人いるのではないでしょうか?

【環境】
Windows 10 Home 64bit
Intel Core i9-9900K
1TB SSD
DDR4 32GB
GeForce RTX2060

Adobe Premiere 2021
→DaVinci Resolve 17 Public Beta

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僕は小さいころからカメラが好きで、ゲームボーイで撮影ができるポケットカメラというソフトに夢中になっていました。成人してからはLumix GH1を買って写真や動画を撮影していました。最初にYouTubeにアップしたのは2012年頃です。

その当時から動画編集ソフトはずっとAdobe社のPremiereを使っていました(最初はAfterEffectsで編集していたかもしれませんがうろ覚え)。Final Cut Proなど他のソフトも使っていた時期がありますが最終的にはPremiereに落ち着いて、2017年に弊社のトランプ紹介YouTubeチャンネルを開設した時も編集ソフトはPremiereをメインで使っていました。

長年Premiereを使い続け操作にも慣れていたのであれば、ゼロから覚える必要があるDaVinciに移行する必要も無いように思われますが、逆に長年使っているからこそPremiereの至らなさに不満を覚えるようになりました。一番大きな理由はGPUのサポートです。

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2019年の夏ごろに4K撮影、2020年のはじめにS-Log撮影をはじめました。頑張って購入したフルスペックのMacBookProで編集していましたが、4K編集には追いつけなかったのでWindowsで編集をはじめました。

通常「ただの動画」であれば、動画の書き出しに時間はそこまでかかりません。尺が10分程度の4K30コマの動画であればPremiereのハードウェアエンコーディングで5分程度で終わります(エフェクトも調整レイヤーにLumetriかけてるぐらいです)。最初はハードウェアエンコーディングの速さに驚いたものです。

ただし、Premiere 2021のハードウェアエンコーディングは書き出しが爆速であるものの、固定ビットレートであるCBRしか対応しておりません。CBRはファイルの容量が予想しやすくお手軽ではありますが、ビットレートが固定なのでどうしても画質がよくありません。どうにか画質を上げられないか色々調べたところ、MKBHD氏がVBR 2Passで高画質になると話をされていたので、2020年9月より、より高画質になるVBRでの書き出しをはじめました。PremiereによるVBR書き出しはGPUサポートがされていないらしく、ハードウェアエンコーディングが使えずソフトウェアエンコーディングのみになります。これにより、今までかかっていた書き出しの時間が5分から1時間に伸びました。

書き出しの時間が5分から1時間に伸びたのは痛いのですが、一番辛いのはWindows版Premiereの不安定さです。MacBookProでPremiereを使っていたときには無縁だったエラーがWindows版では頻発に発生しました。突然画面右下に赤いダイアログが出たかと思いきや5秒後にアプリがフリーズしたり、長い時間をかけて動画を書き出しして残り数秒というところでエラーが出て終了したり、エラーログを見てもエラーコードがマイナスになっていて意味不明...そんなことばかりが頻繁に起きました。

特に頭を悩ませたのは、Adobe Fontsを使っている場合、動画の書き出し中にIllustratorなど他のAdobe製ソフトを操作すると「使用されているフォントが変更されました」などといったダイアログが出て書き出しが強制終了することです。つまり、動画を書き出している1時間ほどの間、一切PCでAdobe製ソフトの操作ができなくなってしまうのです。

 昼ごろから始めた書き出し作業がエラーにより中断し、終わるまで一切Adobe製品が操作できない...というのは、仕事で使っていく上では不便でしかなかったのです。結果、Premiereはもう使えないと判断しました。

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GPU最適化がされていると聞いたDaVinciを使ってみることにしました。4K書き出しやGPU最適化は有償版でしか使えないと聞いたのですが、無償版の段階ですでに安定感を感じたのですぐ購入しました。流行りのサブスクではなくライセンス買い切りなのはありがたいです。

試しに10分の4K30コマの動画を書き出してみたところ、Premiereで1時間かかっていたVBRの書き出しが5分で終わるようになりました。これがGPU最適化の力か...と驚きました。あまりのスピードに、もうPremiereには戻れません。

操作方法の違いや「カットページ」「ノード」「Fairlight」などといったPremiereではよくわからない用語に違和感を覚えつつも、操作自体は動画編集ソフトに慣れていれば数日で使えるようになると思います。僕個人としてはそこまで時間はかかりませんでした。

DaVinciの問題点があるとすれば、おそらく4Kを扱うにはハイスペックPCでないと辛いこと、YouTuberのようなテロップ芸をサクサク編集するには手間というあたりでしょうか。Text+という文字挿入機能がPremiereほど視覚的に扱えないので非常に不便ですし、Text+はメモリ16GBですら重く感じました(これでも軽くなったらしいです。32GBに増設したら軽くなりました)。プロ用ソフトということもあって、テロップ芸が命のYouTuberの方々にはあまり勝手のいいものではないと思いました。

僕がDaVinciに移行して良かったと思う点はソフトの安定感GPU最適化による爆速の書き出し速度の2点ぐらいなのですが、しかしこの2点がとにかく偉大過ぎました。「Premiereのアプデに期待したら?」と言われそうですが、たぶんAdobe製品はもうスパゲティコードになっていて今からGPU最適化はゼロからコード書かないと無理なんじゃないでしょうか。ということで期待はあまりしていません。

ちなみにサムネはPhotoshop、音声はAuditionを使っています。決してAdobe製品が嫌いなわけではありません。今も毎月課金してます。だがWindows版Premiere、オメーはダメだ。


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